宮城県東和町・ドコにでもあるマチ ココにしかないトキ

狼河原田植え踊り

東北地方に多く見られる、「田植え踊り」。
東和町米川地区にも、「狼河原田植え踊り」が伝わっています。

現在は狼河原田植え踊り保存会の皆さんが踊りを継承しています。



保存会の会長、佐藤猛さん(写真上段真ん中)にお話を伺いました。

昔は旧正月に神社に奉納した後、弥十郎と呼ばれる音頭取りと一緒に早乙女が花笠をかぶり、大きな太鼓に合わせて小さな太鼓を打ち鳴らしながら家々を巡り、門付けとして踊っていたそうです。

しかし口伝えであったために、戦争の頃に途絶えてしまいました。

ある日、保存会の前会長が、地域の高齢者に「昔米川にも田植え踊りがあった」と聞き、時間をかけて調べてみました。

するとひょんなことから、岩手県一関市藤沢町の田植え踊りが米川から伝わったようだということがわかったのです。

そこで前会長は藤沢町に赴き歌や踊りを教えてもらい、平成3年に米川で「狼河原田植え踊り」を復活させ、保存会を作り、今に至るそうです。

そう、今日踊られている「狼河原田植え踊り」は、藤沢町からの逆輸入で復活を遂げたのです。



現在保存会では、踊りを米川小学校の3、4年生に授業の一環で教えたり地域のお祭りで披露しており、保存会のメンバーも絶賛募集中ということでした。

他県で行われる田植え踊り大会のために遠征することもあるそうですよ。

これからもずっと、続いてほしいですね。