宮城県東和町・ドコにでもあるマチ ココにしかないトキ

「米川刺子(よねかわさしこ)の会」~とめ*こしぇる~

里山の資源を活かし、ふるさとを元気に

化学染料が普及した現代だが、古来より日本には、自然界に存在する木々や植物で繊維を染め、織物などに用いる技術が伝わってきた。

代表的な染料といえば、藍、紅花、茜などが思い浮かぶだろう。

ここ東和町米川地域でも、かつては、茜染め、紫根染めが行われていた記録が残っている。

 

そして今、草木染を“刺子”という縫物技法によって、地域活性化に励む団体がある。

それが「米川刺子の会」。

 

 

2017年、当時の米川地域おこし協力隊の隊員が中心となって発足。

当初は、主に地域住民を対象にワークショップを開催したり、作りためておいた作品を「米川の水かぶり」の際に販売したりしていた。

 

 

会の運営を引き継いだ地元の会員が2020年、「地域資源を活かした手仕事を発信したい」、「地域の名物にしたい」思いと活動を、より多くの人々に知ってもらうため、手始めとしてアクセサリーに特化した「とめ*こしぇる」というブランドを立ち上げ、徐々に、アクセサリーに限らず小物を作成し、活動の幅を広げている。

ちなみにブランド名の「とめ*こしぇる」は、登米地方で使う“作る、こしらえる”意味の方言「こしぇる」と、現在、会員は米川地域にとどまらず、登米市全域から集まっていることから名付けたものだ。

「今後の夢は?」と問いかけたら、「2021年春放送予定の朝ドラ“おかえりモネ”の“モネちゃん”が、「とめ*こしぇる」のアクセサリーを身につけてくれたら嬉しい!」と。

 

 

天然素材が織りなす優しい色彩と柔らかな風合い。

地域資源に着目し手仕事を創り育む「米川刺子の会」の活動は、現代社会において忘れかけている大切な何かを、私たちに気付かせてくれるに違いない。

 

※「とめ*こしぇる」の活動の様子は、Facebook、インスタグラムでご覧になれます。

「とめ*こしぇる」で検索。

アクセサリーは、東和町錦織「カフェone world」、東和町米谷「PUBLIC SPACE モトハマヤ」にて、委託販売中です。