里山の古民家で昔ながらの“手しごと”を楽しむ
自然豊かな東和町米川(よねかわ)地区に、昔ながらの“手しごと”を楽しめる小さな学び舎がオープンした。
昭和30年代の古民家をリノベーション。時間が止まったような落ち着きのある空間。
オーナーの鈴木さんのセンスが至るところにあふれ、当時の暮らしを偲ばせる内装とインテリアに懐かしさを感じる。
“までな”
宮城県北地方の方言で“丁寧な”を意味する。
例えば「“までな”しごどすっこどー!(丁寧な仕事をしているねー!)」と、言ったりする。
鈴木さんは、静岡県出身。
平成31年3月までの3年間、宮城県登米(とめ)市の米川地域おこし協力隊員として東和町米川地区の地域資源の掘り起こしや魅力を発信してきた。
そして、歴史・文化、なにげない日常の暮らし、普段見過ごしてしまいそうな地域資源に着目し、昔ながらの“手しごと”を伝承する場所ができあがった。
「までな舎」では、現在「裂き織」「ガリ版印刷」「金継ぎ(漆継ぎ)」が体験できる。
どれも、物をいつまでも大切に使う昔の人が知恵を絞り編み出した技術だ。
お金を出せば何でも買える消費社会の現代において、ひとつひとつの物の価値やありがたさを、これらの体験を通じ感じることができるだろう。
「までな舎」は、米川地域の「米川ガイドの会」事務局でもある。
昔ながらの“手しごと”に没頭した後は、鈴木さんが伝える米川の歴史に耳を傾け、先人の暮らしに思いをタイムスリップさせるのも一興。
場所は登米市立東和中学校のすぐ近く。少し小高い陽当たりの良い場所に「までな舎」はある。
白い立て看板が目印で、人懐っこい看板犬の玄(げん)君がお出迎えしてくれる。
「ただいまー!」と、ふらっと気軽に立ち寄って欲しい。
までな舎
(営業日/木~日・祝、10時~17時)
住所:宮城県登米市東和町米川字富沢217-1
(登米市立東和中学校から北東へ400m/東和線「堺」バス停から徒歩約10分)
【 Website 】https://sites.google.com/view/madenasha/
【Facebook】https://www.facebook.com/madenasha88
【Instagram】https://www.instagram.com/madenasha88/